世の中の常識は嘘が9割

日本で生きていくための知恵袋

アメリカ産牛肉はやっぱり危険。国産牛の600倍も高いエストロゲン検出。乳がん、前立腺がんの原因に。

日本人のホルモン依存性のガンが増えている。

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日本人の前立腺ガンが異常な勢いで増えている。もちろんPSAによる検査数が増えたこともあるが、尋常ではない数だ。10年前は胃がん、肺がん、大腸ガンよりもずっと少なかったのに、今や大腸ガンを抜いて肺ガンと肩を並べる勢いである。

乳がんも子宮がんも卵巣がんも増え続けている。今年の6月に小林麻央さんが亡くなったが、乳がんは女性のガンでは羅患率トップだ。

これらはいずれもホルモン依存性がんと呼ばれているものだ。なぜ日本人にホルモン依存性がんが増えているのか。藤田博正医師(北海道対がん協会細胞診センター所長)は、昔からアメリカに移住すると卵巣がんや子宮体がんが増えると言われていたことを思い出し、食事の変化に注目した。

日本では70年代から牛肉の輸入が増加

日本とアメリカのホルモン依存性がんのデータを比較すると、アメリカは年を重ねるごとに増えているのに、なぜか日本では40代50代で腰折れ的に減っている。

細胞が悪性腫瘍になるまで20年、30年とかかる。では40代50代の方たちの食生活が30年ぐらい前にどう変わったかを考えた時、アメリカからの輸入牛肉に思い当たったという。日本では70年代から牛肉の輸入が増加し、その頃からハンバーガーも食べ始めた。

そこで半田康医師を筆頭に、藤田医師を含めて8人の研究者が牛肉に含まれているエストロゲン(女性ホルモン)の濃度を調べた。藤田医師によれば、これらの牛肉は「札幌市内のあるスーパーマーケットで売っていた肉」だという。

結果は驚くべき数値だった。なんと国産牛と比較して、アメリカ産牛肉は赤身で600倍、脂肪で140倍も高かったのだ。

高濃度のエストロゲンがスーパーの牛肉から

牛肉から高濃度のエストロゲンが検出されるのは、ホルモン剤(デポ剤)を牛の耳に注入しているからだ。基本的に1回とされているが、2回、3回と注入することもある。ちなみにホルモンを注射した牛の耳は、屠畜する時にバイオハザードなみの危険物として焼却処分される。

牛にエストロゲンを注入するのは、こうすると肥育期間が短くなって利益が10%アップするからである。

そのためにアメリカ、カナダ、オーストラリアなど主要な牛肉輸出国では「肥育ホルモン」としてエストロゲンの使用を認めている。

エストロゲンはホルモン依存性がんの危険因子

エストロゲンはホルモン依存性がんの危険因子だということは、今や教科書レベルの話です」と半田医師が言うように、がんと密接に関係しているからである。

エストロゲンががん化に関わっているとする論文はたくさんある。実際に日本人の牛肉消費量とホルモン依存性がんの発生数が比例していることを見ても明らかだろう。

外食産業のハンバーガー、牛丼、カレーなどにはこうした残留ホルモン濃度が高い牛肉が使われている可能性が高いといわれる。

EUではこのことがわかってから1988年にホルモン剤を家畜に使用することを禁止し、翌年にはアメリカ産牛肉の輸入を禁止した。

このためにEUとアメリカの間で牛肉戦争が起こったが、これは今も続いている。

日本がアメリカ産牛肉を輸入し続けている理由

ではなぜ日本は輸入しているのか。それは、1999年に旧厚生省が「アメリカ産牛肉の残留エストロゲンは国産牛の2~3倍程度」で、危険とはいえないと報告したからである。

2~3倍と600倍では天と地ほども違うが、これほど差が出たのは測定法が違っていたからだ。

厚労省が使ったのはRIA法という古い検査法で、半田医師らが使った最新のLC-MS/MSにくらべ、精度は20分の1~100分の1だ。

つまり旧厚労省の数値はいい加減ということになるのだが、いまだに最新の測定法で計測していない。

発がん性だけでなく、精子の減少にも関係しているといわれ、アメリカでは前立腺がんによる死者は2万9千人余り(2013年)と肺がんに次ぐ。日本は現在でこそ6位だが、2020年には1995年の6倍に増加して、やはり肺がんに次いで2位になるといわれている。

専門家は「エストロゲンの高いものを食べていいことは何ひとつない」と口をそろえて言う。

さらにアメリカ産牛肉から検出されたホルモンには日本が禁止しているものもある。

 

なぜ輸入をやめないのか。

厚労省の職員に尋ねるとこう言った。

「高濃度のエストロゲンを理由にアメリカ産牛肉の輸入を禁止したらどうなりますか。日本はEUじゃないんですよ。牛肉戦争をして勝てると思いますか」

ちなみに輸入量が最も多いオーストラリア産牛肉は誰も正確には計測していない。

官僚の不作為が、やがて医療費の増大となって、国民がそのツケを払うことになるのだろう。

出典:文春オンライン奥野修司

  

日本はアメリカと牛肉戦争しても勝てっこない。 それなら国民には犠牲になってもらって、アメリカと良好な関係を保ちたい。

それが日本政府の考え方なのです。

 

外食チェーン店などで、国産牛とうたっていないものはすべてアメリカ牛かオーストラリア牛です。

 

焼肉食べ放題で出てくる牛肉も、牛丼屋の牛肉も、ハンバーガーのパテもすべてです。

 

目先の欲求だけで、ハンバーガーを食べるのも、焼肉食べ放題に行くのも自由ですが、アメリカ産牛肉を食べてこなかった人よりも前立腺がんや乳がんになるリスクを負っているということを忘れないようにしたいものです。