世の中の常識は嘘が9割

日本で生きていくための知恵袋

血液が汚れると体はどう反応するのか

 前回は血液を汚す要因について紹介しました。

 f:id:loveandhate007:20171208111620j:image

 前回の記事はこちら。

今回は、血液が汚れると体にどんな反応が現れるかを下記に引用します。

 

血液が汚れると、体はどう反応するのか

海水中に誕生したアメーバ様の単細胞生物から、30億年間連綿と続いてきた生命の頂点にある人間の生命は、そんなに弱くはない。むしろ、驚くほどの生命力をもっている。

血液が汚れると、種々の反応を駆使して、その汚れを体外に出そうとする。その血液浄化反応を、西洋医学は「病気」とみて、抑えるような抑えるような治療をするところに、慢性病をなかなか治せない、という盲点がある。

(1)嘔吐、下痢

食中毒を起こす有害物質や病原菌、ヒ素などの毒物が胃腸に入ってくると、嘔吐して有害物質を体外へ排出し、血液を汚すまいという反応をする。

その有害物が、胃を通って小腸まで達すると、もはや嘔吐は出来ないので、胃液、腸液、すい液、胆汁を大量に分泌して薄め、下痢で体外へ排泄しようとする。

10数年前に、猛毒の食中毒(O-157)が流行し、約百人の人々が亡くなられたが、そのほとんどの例が、病院で処方された嘔吐止め、下痢止めの薬を飲んで排泄を止められた人達であった、という。

西洋医学でも「存分に嘔吐と下痢をさせて、有害物を排除し、点滴してあげればよかった」と反省している、と何かの本で読んだことがある。

この例から、嘔吐と下痢という、体に備わった自然の排泄反応の意味がよく納得できる。

(2)発疹

嘔吐と下痢を起こすほどの猛毒物質ではないものの、食べすぎや動物性食物のとりすぎによって生ずる有害物質、化学物質を含んだ食物や化学薬品などの「ちょっとした毒」は胃腸の監視機構の目をすり抜けて、血液中に吸収される。

血液中の白血球がそれに気付くと、すぐさまアレルギー反応を起こさせ、体表から発疹(じんま疹、湿疹、化膿疹)として、有害物を捨て血液を浄化しようとする。

昔から、梅毒、ハシカ、発疹チフス等々、発疹を伴う病気は「発疹がひどい人ほど、病気自体は軽くて済む」ことが経験的に知られている。このことは発疹の何たるか、切実に物語っている。

西洋医学は、発疹そのものを病気と見て、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤の内服や塗布で、発疹を抑えようとするので、治りにくいし、治っても再発をくり返すことが少なくない(もちろん、生活に支障がある場合、西洋薬で一時的に抑えることも必要であるが)。

しかし、漢方では、発疹に対して、葛根湯や十味散毒湯など、血液内の老廃物を汗や大小便で排泄して治そうとする。よって、一度治ると再発しないことが多い。

(3)炎症

嘔吐や下痢、発疹を薬で無理に抑えたり、発疹くらいでは、間に合わないほどの老廃物、有毒物が血液内に存在する時は、体は、バイ菌の力を借りて、血液内の老廃物を燃焼しようとする。

気管支炎、肺炎、膀胱炎、胆のう炎等々、「○○炎」とつく病気は、いわゆる炎症性疾患で、バイ菌(細菌、真菌、ウイルス)によって、血液内の老廃物が燃焼されている状態と考えてよい。

そもそもバイ菌は、ゴミ溜め、糞溜め、ドブ川、動物の死骸等々に、ウヨウヨしている。なぜならば、地球上の死んだもの、余ったもの、不要物を燃焼して、土に戻すために存在しているのが、バイ菌なのだから。

よって、ドブ川にはウヨウヨしていても、清流やコバルトブルーの海の中にはほとんど存在しないのである。

そのバイ菌が、血液内、体内に入ってきて炎症を起こすというのは、血液や体が汚れている、という証左である。

炎症性疾患の時は、必ず「発熱」と「食欲不振」を伴う。「発熱」は、血液内の老廃物、有害物を燃焼している状態であるし、「食欲不振」は、血液を汚す最大の要因である「食べすぎ」を一時的にストップする反応である。

炎症性疾患に対して、西洋医学では、せっかく出した発熱を解熱剤や抗生物質で下げ、食欲不振に対しては、「体力をつけるために」と食べるよう指導したり、点滴で栄養補給したりする。

しかし、漢方では葛根湯を、日本の民間療法卵酒(日本酒の熱燗半合に卵黄1個をいれて作る)や生姜湯を、西洋の民間療法ではウイスキーの湯割りにレモンを絞るレモンウイスキーや赤ワインの熱燗を飲むことで治そうとする。

いずれも、体を温め、発汗させることで、血液や体の中から老廃物が排泄され、血液が浄化されることにより、バイ菌が侵入する必要がなくなる状態を作っているのである。

(4)動脈硬化、高血圧、出血、血栓

発疹や炎症を薬で抑えたり、発疹や炎症をくり返してもなお、血液内の老廃物や有害物が大量に存在すると、体は、つなぎ合わせると10万Kmにもなるという血管の内壁に血液の汚れをコレステロールなどと一緒に沈着させて、血液内を清浄化しようとする。これが動脈硬化である。

動脈硬化を作ることにより、血液は浄化されても、血液の通る道が細くなっているのだから、心臓は、力を入れて血液を押し出そうとする。それが高血圧である。

西洋医学では、血管拡張剤や心臓の力を弱める薬(βーブロッカー製剤)などを使って、高血圧を「治療」する。

脳梗塞心筋梗塞などの血栓症を一時的に防ぐのには役立つだろうが、同じ生活習慣(食べすぎ、運動不足、冷え、ストレス等々)を続けていると、また、血液が汚れてくる。

しかし、汚れを血管壁に沈着させる反応にも限度がある。血管が細くなりすぎるからだ。よって、次は血管の壁を破って、汚れた血液を外に出そうとする反応や、汚れた血液を一ヶ所に固めて、残りの血液をキレイにしようとする反応が表れる。それが、出血や血栓である。

動脈硬化、高血圧、出血、血栓等々、西洋医学的に「悪い病気」も、東洋医学的、自然医学的には、血液を浄化し、健康になろう、長生きしようとする反応と見なされるのである。

(5)ガン腫

発疹、炎症、動脈硬化、出血、血栓等々、血液を浄化しようとする自然の反応を薬で抑えたり、そうした反応が起こっても、なお、処理しきれない血液の汚れが存在すると、体は血液の汚れを一ヶ所に固めて、それを浄化しようとする装置を作る。それが「ガン腫」であるとする説を、1960年代にすでに発表されたのが、自然医学の世界的権威、森下敬一医博である。

森下博士は、昭和25年に東京医大をご卒業後、血液生理学を研究され、この理論を打ち立てられた。

ガンは、死んだ人には絶対に発生しないのだから、やはり、その固体が生まれていくための反応と考えるのが自然である。

我々の医学生時代から、ガン種からはガン毒素(Cancer toxin)が排出されている、と西洋医学のテキストにも書いてあったが、このガン毒素こそ、血液の汚れ(有害物、毒物)が排泄されているものと考えれば、森下博士の理論と話のつじつまが合ってくる。

血液中の老廃物、有毒物は、マクロファージや好中球などの白血球が、ふだんは処理している。

その処理能力を超えるほどの有害物が体内に存在するときに、発疹や炎症、動脈硬化や出血、血栓、ガン種などの反応によって血液を浄化し、健康になろう、延命しようとすると考えてよい。

先にも述べたが、白血球とガン細胞は、体内、血液内を自由に移動できる唯二の細胞であるし、両者とも活性酸素を大量に発生させ対象物(有毒物、病的細胞)を処理するという共通点がある。

また、胃ガン→吐血、肺ガン→喀血、大腸ガン→下血、腎臓・膀胱ガン→血尿、子宮ガン→不正出血等々、ガンの特徴的な症状として、「出血」があるのも、血液の汚れの浄化反応の表れと考えてよい。

  

引用元:KKロングセラーズ 空腹療法 石原結寛